14桁化の必然性について
■物流の国際化が進んでいます
桁 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
ITF14 | PI | F | F | M | M | M | M | M | I | I | I | I | I | CD |
JAN13 | 0 | F | F | M | M | M | M | M | I | I | I | I | I | CD |
JAN8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | F | F | M | M | M | M | I | CD |
※P.I.はパッケージインジケータ
F+Mはメーカーコード(7桁の例)
Iはアイテムコード
■16桁の標準物流シンボル(ITF)は……………
16桁の標準物流シンボル(ITF)はこれが規格化された時点から国内の特殊な物流事情に合わせるためと限定して規格化されていましたが、物流の国際化が進んだ現在では「使ってはいけない」ものになってしまいました。その理由は
(1)電子商取引のデータベースとして使用出来ない。
(2)日本国内以外では16桁は読み取れない。
ということで、特定の流通経路以外では、国際取引や電子商取引には使えない番号になってしまったのです。
■14桁の標準物流シンボルをお奨め下さい
以上の説明でお分かりのように、国際取引に16桁は使用出来ません。
現実に輸出されないはずの16桁のものが輸出されたため、流通コードセンターには外国からの苦情が殺到しているということです。
一方この実情を受けて大手メーカーから次第に14桁化が進行しています。
これから標準物流シンボルを使用される方は勿論、現在16桁のそれを使用されている方も、この国際化時代、電子商取引時代に備えて、これに対応する14桁化をどうぞ進めてください。
P.I.の付け方(参考)
P.I.(パッケージインジケータ =
梱包形態)はITF-16の「物流識別コード」と実質的には同じ意味ですが、ITF-16では2桁使えた識別コードが実質8種類だけになりますから、従来「おまけ付き」「POP入り」「季節商品」などと細かく分類していたものは「文字表示」に置き換えて、はっきりと「入り数」の分類に絞った方がよいでしょう。
次にP.I.ごとに付番の例を示します。
P.I.
■家電製品などの大型商品の1個入り(単品梱包)を示します。
●従来は「詰め合わせ梱包」に使用していましたが、詰め合わせの表示が無くなりましたから、詰め合わせの場合 は内容商品のJANコードと異なったアイテムコードを付 けてください。
P.I.
■対象とする商品の入り数が1種類しかない場合に付けてください。
■外箱と内箱がそれぞれ1種類の場合に「外箱」に付けてください。
■外箱の入り数が何種類もある場合、一番多く出荷する入り数に付けてください。
●従来の識別コード「010」を付けていたものはこの「1」 に付け替えることをお奨めします。
P.I.
■外箱と内箱がそれぞれ1種類の場合、「内箱」に付けてく ださい。
P.I.
■外箱の入り数が何種類もある場合、よく出荷する順などで「1」に続けて付けてください。
●商品のアイテム数が多い場合、どの商品にも同じ入り数には同じP.I.を付けておいた方が管理しやすいでしょう。
P.I.
■入り数が異なる外箱が何種類もある場合、内箱の番号をこの番号から始めればよいでしょう。
P.I.
■内箱の入り数が何種類もある場合、「5」に続けて付けるとよいでしょう
P.I.
●従来「8」はリザーブで使用出来ませんでしたが、ITF-14では使用出色来るようになりました。
P.I.
■ITF-14の後に内容物の重量を示す6桁のアドオンコードがつく場合に使用します。
●アドオンコードは枝肉やハムなど、梱包ごとに重さが変わるものに付けますが、我が国ではあまりそれを利用す る例がないので、使用しないでください。
■外箱の入り数について
16桁の場合は内箱の数まで識別コードで示していた例があるようですが、14桁の場合は外箱のP.I.の数が少ないので、例えばバラ梱包24個でも内箱6個入り×4個でも、内箱に関係なく「総入り数」で示した方がよいでしょう。
■P.I.の登録について
識別コードの登録は必要かという質問を受けますが、これは商品を出荷する際に小売店・卸問屋・商社などの流通業者に「この番号は何個入り」ということを知らせればよいので、特に流通コードセンターなどに届ける必要はありません。
※P.1.は「0」「9」以外の付け方について、特に決まりはありません。
※以上の例はあくまで「参考」としてご覧下さい。