定期刊行物(雑誌など)のコードを管理している共通雑誌コード管理センターと流通コードセンターは去る1月24日、2004年6月から実施する新しいコード体系を発表しました。その概要は以下の通りです。
コード体系変更の理由
1.UPCがEANと統一されます
POS用バーコードの大先輩であるにかかわらず、12桁のコード体系のために世界から孤立しているアメリカ・カナダのUPCが2005年に13桁のEAN(JAN)のコード体系と統一されます。
ところがアメリカの国コードに「10〜13」が割り振られるため、現在の雑誌コードのT11……は変更しなければなりません。
2.雑誌の発行形態が多様化しています
従来雑誌はその週・その月で売り切りのものでしたが、雑誌の形態が多様化して趣味の雑誌、パソコン雑誌等々バックナンバーを要求されるものも多くなりました。
そのため、発行月・週以外に発行年も表示して管理しなければならなくなりました。
3.本体価格の表示が欠かせなくなります
従来は消費税込みの販売価格が表示されてきましたが、バックナンバーなどを長期間在庫するとその間に消費税率の変更も考えなくてはならないため、価格の表示は書籍と同じように本体価格表示になります。
4.新聞などへの表示も視野に入れています
雑誌と同様に新聞もコンビニで販売されていますが、将来はこれもコンビニのポスレジで取り扱いできるように配慮されています。
変更の実施時期
1.2002年 テスト期間
2.2003年 テスト期間中の問題点の検討と運用対応方法の決定
3.2004年 6月1日発売分から一斉実施
※2004年6月1日発売分より以前には流通しませんからご注意下さい。新定期刊行物コード体系
●新コード体系
491 0 12345 V1V2 Y CD フラグ ※(1) 現行雑誌コード 号数 年号
(アドオンコード) 0 P1P2P3P4 ※(2) 本体価格 【JANコード】13桁
■新定期刊行物のフラグは491になります。
■※(1)は予備コードで、当面は0で雑誌を表しますが、将来は新聞などの定期刊行物にも対応する予定です。
■雑誌コードは現行のコードを使用します。
■号数は週刊誌・月刊誌では発行月を表します。
■年号は西暦年号の下1桁で示します。
【アドオンコード】5桁
■※(2)は予備コードで、当面は0で固定ですが、必要に応じて再版・非再版、消費税などの表示に対応します。
■本体価格は円単位で表示します。9,999円を超える場合は0000で表示します。
●アドオンコードについて
アドオンコードは従来我が国では使用されていませんでしたが、UPCのアドオンコードをそのまま利用します。
アドオンコードの数字キャラクタはEAN(JAN)コードの左側奇数パリティ・偶数パリティと同じで、独自の「1011」のスタートキャラクタと数字のキャラクタごとの間にデリネータと呼ぶ「01」の分離キャラクタが入ります。
アドオンコードのチェックデジットはウエイト3・9のモジュラス10(奇数桁に3を掛け、偶数桁に9を掛け、その総和の下1桁がチェックデジット)で計算し、これのキャラクタ表示はなくてEAN(JAN)のプリフィクスと同様に奇数・偶数パリティの組み合わせで示します。
※アドオンコードの詳細については弊社発行の「バーコードはやわかり第四刷」90ページをご覧下さい。
雑誌への表示方法
バーコードと目視用数字、雑誌コードの表示は表4に表示し、その表示方法は下記のように定められています。